2009/04/01


入社式で訓示をする辻本社長

 当社の入社式が東京・大手町のKDDI HALL大手町にて行われ、席上、辻本社長は以下の通り89名の新入社員に訓示を行いました。

 皆さん、本日は入社おめでとうございます。

 ご承知の通り、現在は百年に一度の大不況の真っ只中にあります。昨年の9月のリーマンショック以降、世界中で金融不安が起こりました。その時には日本に影響がくるのは時間がかかるだろうと思っていたところ、翌月にはメーカー、商社、小売業などあらゆる企業に甚大な影響が出てきました。世界最大の自動車メーカー、GMの再建について毎日のように報道されたり、日本を代表する企業、トヨタ自動車の今年度の赤字決算予想など、まさに大変な状況にあります。

 一方、当社も例外でなく、昨年の10月は日本発航空輸出貨物重量が前年比26%減となり11月になると36%減、12月は55%減、1月、2月は60%減とまさに釣瓶落としのような状況で未だに底を打っていません。私の会社生活43年の中でもこのような事態は初めてのことです。海外も日本ほどはひどくありませんが、大幅な取扱い物量減となっています。この大不況は全世界のあらゆる産業に大きな影響を及ぼしています。 これから3-4年はこの状況が続くと思われ、しばらくは我慢の時期になるかと思います。

 こんな時に入社して運が悪かったと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。経済は必ず循環します。ずっと好況が続くことも、不況が続くこともありません。若いときに苦労をすることは大変貴重な経験になります。この大不況時に入社したことは人生勉強にとってプラスになると前向きに考えて下さい。

 社会人としての成功のヒントを2点申し上げます。一つ目は社会人として何か一つ大きな夢・目標を持ってそれに向かって日々努力して欲しいということです。KWEの社長になる、3年目から海外勤務をするなど何でもいいと思います。目標をもって頑張るのと、持たずに日々を過ごすのでは5年後、10年後に大きな差が出てきます。早速今日から自分の夢・目標を考えてみて下さい。二つ目は、英語のほかにもう一つ外国語を身につけてもらいたいということです。現在国際的ビジネスの場に使用されているのは英語ですから、英語力のブラッシュアップは今後も励んで頂いた上で、さらにもう一つの外国語にチャレンジして下さい。私の18年の海外駐在経験から申し上げますと、やはり一番大事なのは現地で使用されている言語をどれだけ使えるかという点だと思います。コミュニケーションがうまくいかないのは仕事をする上で最大のネックとなります。是非20代のうちに英語に加えて赴任する国の言語をマスターしトライリンガルを目指してください。現在当社の売上げ構成は60%海外、40%が日本となっていますが、そう遠くない将来には海外売上げ構成が70%、80%になるかと思います。皆さんには是非海外で通用する人材に育って頂きたいと思います。

 今日から社会人となり、今まで以上に苦しいこと、つらいことがたくさんあると思いますが、楽しいこともたくさんあります。ぜひ前向きにポジティブ思考で今後の会社生活を送って欲しいと思います。