2008/01/08

 当社(KWE)の2008年年賀式が1月7日(月)午前8時半より当社本社にて行われました。席上での社長辻本の年頭挨拶(要旨)は以下の通りです。

 皆さん、新年明けましておめでとうございます。

 本年の幕開けは、2日にニューヨーク市場で原油が1バレル当たり100ドルを超えたり、1ドル108円という急激な円高、4日の東証の終値が600円を超える株安になったりと年初早々重苦しい空気に包まれたスタートとなりました。

 このような環境において、KWE社員が留意すべきことは、マクロ経済の動きを冷静に分析するということ、また皆さんが担当されている業務を通じてミクロ経済の変化を先取りして、必要な対策をすばやく実行することです。KWEは長い歴史の中で、このような激震を過去に何回も経験しています。今回も冷静な判断と適切な処置を講ずることにより、この難局をうまく乗りきれると確信しています。皆さんも自信を持って本日より仕事に向かって頂くようにお願いします。

 昨年2007年の実績は地域によってまだら模様であり、お天気の地域もあれば、小雨模様の地域もありました。中でも業績の良さで目を引いたのは(株)近鉄ロジスティクス・システムズを始めとする日本の関係会社であります。KWE本体や、東アジア・オセアニア本部、東南アジア・中近東本部も順調に成績を伸ばしております。

 本年度からは21世紀KWEグランドデザインの最終目標である営業収入5000億円、経常利益200億円を達成するための第三次中期経営計画に入ります(4ヶ年)。目標数値がかなり高いために、いろいろな施策を積極的に展開する必要があり、その詳細は2月に発表いたしますが、以下のような施策を考えております。

 まずは、経済成長を続ける新興国への重点的な投資の継続です。特に中国ですが、現在112の拠点を4年後には200拠点近くまで増やす必要があると感じています。またロシアは昨年日本での総代理店契約を締結したトランスコンテナ社、及び共同販売を開始したレール・トランス・オート社との協働により、シベリア鉄道を使ったサービスを自動車業界、家電業界に積極的に売り込み、シベリア鉄道を使った利用運送でナンバー1の地位を目指したいと考えています。一方、インドでは高度なロジスティクスサービスを通じて新たなお客様の獲得を目指します。

 そして、M&Aにつきましては本年から対象企業を日系企業に限らず、海外の優良な企業を対象に広げ、事業シナジーの追求と業容の拡大を目指したいと考えています。

 そして大きく飛躍するために、真の意味でグローバル企業へ脱皮しようということです。現在のKWEは、ネットワークやお客様の構成の点では随分グローバル化が進んでいますが、実際はまだ日本の会社の域を脱していないのが現状です。今後当社が更に成長していくためには人材、経営手法のグローバル化が必須条件です。このために優秀な外国人社員の登用を大幅な、スピード感を持って進めていきたいと思います。一方、日本人社員に対しても、よりグローバルに通用する人材となるような教育プログラムも導入していきたいと考えています。 以上のような考えを中心に、第三次中期経営計画を策定します。

 最後に、従来から継続して引き続き実施する施策として、1)赤字法人の重点的な建て直し、2)アジア・東欧・CIS諸国への新たな展開、3)日本国内販売網の更なる拡充、4)昨年12月に発表した当社及び、全日本空輸、日本通運の三社で4月に設立する国際エクスプレスサービス新会社の支援と活用が挙げられます。

 以上申し上げたように、今年も課題が盛りだくさんです。皆さんの努力のおかげで、当社も確実に力をつけてきています。今年は奇しくも1948年に当社の前身である近畿日本鉄道の業務局がノースウェスト航空の航空貨物を取り扱い始めて60年を迎えます。今年もフレッシュな気持ちで新しい目標に挑戦し、新しい第三次中期経営計画の初年度を立派な成績で飾るように心がけて頂きたいと思います。